AI MEETING — 日本語最終更新 2026.10.03

AI議事録の日本語精度は、どこまで信じていいのか|「98%」という数字の読み方

結論から言うと、いま出回っている日本語精度の数字は、比較の根拠になりません。測り方が公開されていないからです。当研究所も測っていないので数字は出しません。代わりに、自分の会議で30分で確かめる方法を書きました。

先に結論

このページには、日本語精度の数字がありません。 意図的です。

比較記事によく出てくる精度の数字(当研究所が2026年8月19日に検索したときは「98%」「90%以上」が並んでいました)は、どれも測定条件が書かれていません。 どの音源で、何人の会議で、何を誤りと数えたのか。それが分からない数字は、サービス同士を比べる根拠になりません。

→ 理由と、当研究所がどう測るつもりなのかは 日本語文字起こし精度テストのやり方 にまとめています。

当研究所もまだ測っていないので、代わりの数字も出しません。 だからこのページで扱うのは、次の2つだけです。

  • 公式に確認できた「日本語対応の事実」(対応しているか・何語まで・要約はどうか)
  • 自分の会議で30分で確かめる方法

がっかりさせたら申し訳ありません。でも、測り方が分からない数字を並べ直すページを1枚増やしても、あなたの判断は1ミリも進みません。

公式に確認できたことだけを並べます

数字は出せませんが、「日本語に対応しているか」は公式で確認できます。 そこまでを整理しました。

日本語への対応(公式確認 2026.08.23)

5 / 30 埋まっています
  • 実測
  • 公式確認済
  • 外部評価
  • 未検証
項目NottaFireflies.aitl;dvFathomZoom標準
日本語の文字起こしに対応しているか対応(日本のサービス)公式確認済対応(公式一覧に Japanese / ja)公式確認済未検証未検証対応(19言語の一覧に日本語)公式確認済
画面・サポートの言語日本語公式確認済未検証日本語(公式サイトが日本語表示・料金も日本円)公式確認済未検証未検証
日本語でAI要約が出るか未検証未検証未検証未検証未検証
日本語の誤変換(100文字あたり)未検証未検証未検証未検証未検証
固有名詞の正答(n/20)未検証未検証未検証未検証未検証
話者分離の正答率未検証未検証未検証未検証未検証

「―」は当研究所がまだ確かめていない項目です。tl;dvとFathomは、日本語対応の記載を公式ページから確認できませんでした。これは「対応していない」という意味ではなく、「確認できていない」という意味です。

この表の確認元です(すべて2026年8月23日確認)。 Firefliesの日本語対応は公式ヘルプの対応言語一覧に Japanese(言語コード ja)として載っています。 Zoom標準はZoom公式サポートの一覧(全19言語)に日本語があります。 この2つが、この表で「日本語に対応している」と言い切れる唯一の根拠です。ご自身でも見ておいてください。 ⚠️ tl;dvは公式サイトが日本語表示で、文字起こしは「30以上の言語」に対応と書かれています。ただしその一覧が無く、日本語が含まれるかを名指しで確認できていません。Fathomは日本語対応の記載自体が見当たりませんでした。この2社は空欄のままにしています。 いずれも広告リンクではありません。

「対応言語に載っている」と「実用になる」は別です

上の表で確認できたのは、一覧に日本語が載っているかどうかまでです。

これは重要な区別です。多くのサービスは音声認識に大規模なモデルを使っていて、対応言語の一覧は長くなりがちです。ただし、その一覧に載っていることと、日本語の会議で固有名詞と数字が崩れずに出ることは、まったく別の話です。

だから、精度は自分の音源で確かめるしかありません。 そしてそれは、思っているより簡単です。

自分の会議で、30分で確かめる方法

比較記事を10本読むより、自分の会議を1本通すほうが速くて確実です。

やることは3つだけです。

1. 同じ音源を、比べたい全サービスに通す

別々の会議を使うと、比較になりません。 これがいちばん大事です。1本の録音を、全部のサービスに入れてください。

無料枠で通せるのは、当研究所が確認した範囲では Fireflies(文字起こし無制限)と Fathom(録画・文字起こし無制限)です。⚠️ Nottaの無料は1回3分までなので、会議1本は通せません。→ AI議事録は無料でどこまで使える?

日本語のサポートと日本円の請求を理由にNottaも試したい場合は、先に Nottaの無料枠・月払いと年払い・トライアルの更新条件 を確認してください。自分の音源の長さを試せる条件か、試すためにいくら必要かを確認してから選びます。料金条件が合うことと、日本語精度が合うことは別です。当研究所の精度は未実測です。

2. 固有名詞を20語、先に決める

結果を見る前に決めてください。 見てから選ぶと、都合のいい語だけを数えることになります。

入れるべきなのは、こういう語です。

  • 社名・製品名(自社と取引先のもの)
  • 人名(会議に出た人の名字)
  • 金額と数字(「198万」「12.5パーセント」のような形)
  • 英語まじりの言葉(「Salesforceの連携」のような)

これを n / 20 で数えます。90%か98%かより、「うちの取引先の名前がちゃんと出るか」のほうが、あなたにとって重要なはずです。

3. 「直すのに何分かかったか」を計る

精度の数字より、実務ではこちらが効きます。

文字起こし結果を、そのまま人に見せられる状態にするまで何分かかったか。 これを計ってください。10分で済むなら実用です。30分かかるなら、自分で書いたほうが速いかもしれません。

サービスによって「直しやすさ」も違います。 誤変換がバラバラに散っているより、同じ間違いが繰り返されているほうが一括置換で直せます。数字には出ませんが、作業量には効きます。

当研究所も、同じ手順で測ります

上の3つは、当研究所がこれから使う手順そのものです。全文と、測る6項目は 日本語文字起こし精度テストのやり方 にあります。

まだ実施していません。 数字が出たら Notta と Fireflies の測定票に入ります。いまそこが ― 未実測 なのは、測っていないからです。

いま決められる人

  • 日本語ネイティブのサポート・日本円の請求を重視する(→ Nottaを月払いで1か月)
  • まず無料で自分の会議を通したい(→ Fireflies・Fathomの無料枠)
  • Zoom有料プランを持っている(→ まず標準の音声トランスクリプトを試す)
  • 「精度は自分の会議で確かめる」と割り切れる

決める前に、自分で1本通したほうがいい人

  • 固有名詞が多い業界(自分の20語で試さないと判断できません)
  • 雑音の多い環境・大人数の会議が中心(条件が特殊なので他人の結果は当てになりません)
  • 契約前に第三者の実測値を見たい(当研究所も含めて、誰も公開していません)
  • 英語と日本語が混じる会議(この条件での比較を当研究所はしていません)

2026年8月23日に各社の公式情報で確認した内容にもとづく整理です。日本語の文字起こし精度について、当研究所は一切の数値を持っていません。

このページの立場

当研究所は、AI議事録サービスをまだ1つも契約していません。 だからこのページには、使った感想も、精度の数字もありません。

書けたのは次の3つだけです。

  1. 公式に確認できた日本語対応の状況
  2. 出回っている精度の数字を引用しない理由
  3. 自分で確かめる手順

数字が出せるようになったら、このページを更新します。それまでは、無いものを「たぶんこう」で埋めることはしません。

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